20233/20
春の始まりを告げる日本料理の前菜
3月になりますと、一気に景色も御料理も春めいてきます。
そんななかでも、日々少しずつ春に向かっていくような
そんな小さな変化を繊細にお伝えできる会席料理をご提供できるようにと考えております。
安来家では、基本的に前菜という始まり方はせず、
先付から椀物、お造りが出て八寸、といった少しずつお酒と共に進んでいく献立となっておりますが、
お昼限定の昼鮨会席では、こちらの前菜から始まります。
安来家でいうところの、先付と八寸が合体した、華やかな盛り付けとなっております。
食材も春めいてきまして、
左上から若牛蒡の炒め煮、3月はひな祭りもありますのでちらし寿司、
菜の花のからし和えに分葱と赤貝のヌタ。
真ん中の菱形の器は、かぶらのみぞれ和えで
中には煮穴子と焼きそら豆、そして春の七草のセリを和えて。
春は苦味やアクの強い食材が多いので、手間暇もいつも以上にかかるやっかいものばかりですが
さまざまな調理法で美味しくお召し上がり頂けるよう日々追求しておりますので
目で見て、香りも楽しみながらお召し上がり頂けますと幸いです。
安来家では個室のお座敷が二部屋ございますが、
3月は雛人形をお飾りしていますので、今月のみ一部屋となっております。
土日祝日はご予約が取りにくくなっておりますので、
4月以降もお早めにご予約をお取り頂けますようお願い致します。
春の安来家の日本料理もぜひお楽しみ下さいませ。