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吹く風に心地よい春の深まりを感じる季節となりましたね。

日本料理の阿倍野「安来家(やすきや)」では、日々移ろいゆく季節の美しさを、一つひとつのお料理に映し出してお客様をお迎えしております。

懐石料理において、コースの中盤でお出しする「椀物(わんもの)」は、料理人の腕と心が最も試される、いわば華のような存在です。毎朝、昆布と鮪節に向き合い、雑味のない一番出汁を引くことから、私たちの1日は始まります。

四月(卯月)にご来店いただいたお客様にご用意しているのは、

黒漆のお椀の中に小さな春の景色を仕立てた一品です。

蓋を開けた瞬間に立ち昇る、一番出汁と木の芽の香り

漆塗りの蓋にそっと手を添え、ゆっくりと開けていただきますと、立ち昇る一番出汁の豊かな香りと、天盛りにした「木の芽(山椒の若葉)」の爽やかな薫りです。

透き通ったお出汁の中で、まず目に入ってくるのは、手前に添えられた柔らかな桃色の「道明寺粉」。関西の春の和菓子である桜餅にも使われるこのもち粉は、あえて中に具材を入れず、丸く整えております。もっちりとした道明寺粉に、上品なお出汁がたっぷりと染み込み、噛めば優しい甘みと旨味が口の中に広がります。

その奥に控えるのは、なめらかに仕上げた黄色い「玉子豆腐」。

春のうららかな陽射しのような色合いが、お椀の景色に温もりを添えております。

蝶が舞い桜が咲く春の小川

道明寺粉と玉子豆腐の上には、春の訪れを告げる魚「白魚(しらうお)」をあしらいました。

白魚は非常に繊細なため、火の入れ加減一つで食感が大きく変わってしまいます。

塩水で少し締めてから、数%の塩水でボイルします。

なるべく白魚の1番美味しい状態を活かせるように。

ふっくらとした口当たりになるよう、丁寧に仕込みます。

人参はひらひらと舞う蝶の姿に、大根は可憐に咲く桜の花びらに。

春の小川のほとりのような景色を、お椀の中でお楽しみいただければと思います。

見た目の華やかさだけでなく、それぞれの食材が持つ味わいや食感、そしてお出汁が一つに重なり合う調和を大切にしております。

お座敷の静かな空間で、心温まるひとときを

安来家では、出来立ての最も美味しい瞬間を逃さぬよう、最適な温度で椀物をお席までお運びしております。

個室のお座敷では、周りの目を気にされることなく、ご家族や大切な方とのお食事をゆっくりとお楽しみいただけます。

蓋を開ける瞬間のわくわくとしたお気持ちや、温かいお出汁を一口含んだ時の安堵感を、静かなプライベート空間で存分にご堪能ください。

今は、ご入学やご就職、お顔合わせなど、新しい門出を祝うお席の多い季節。

阿倍野の喧騒から少し離れた安来家で、心ほどける春のひとときをお過ごしいただけるよう、真心を込めておもてなしをさせていただきます。

頬を撫でる風にも確かな温もりが混じり、阿倍野の街にも柔らかな春の陽射しが降り注ぐ季節となりました。

日本料理「安来家(やすきや)」では、走り・旬・名残という季節の移ろいを一皿ごとに込めて、皆様をお迎えしております。

懐石料理の醍醐味は、旬の鮮魚や力強い大地が育んだお野菜を味わっていただくことはもちろんですが、

お食事の余韻を決定づける「水物(甘味)」もまた、私たちが大切にお仕度しているおもてなしの一つです。

今月、四月(卯月)にご来店いただいたお客様にご用意しているのは、うららかな春の野を思う水物の盛り合わせ。

和の情緒に少しばかり洋の華やかさを添えた、春の一皿でございます。

春の息吹を閉じ込めた、ふんわり蓬(よもぎ)のロールケーキ

お盆の上に咲いた桜の器。その中央で鮮やかな萌葱(もえぎ)色を見せるのは、春を告げる野草「蓬」をたっぷりと生地に練り込んだ自家製のロールケーキです。

口に運んでいただきますと、新緑の清々しくもどこか懐かしい香りがふわりと広がります。この「春の香り」を逃がさないよう、焼き上げの温度や時間に気を配りました。空気を含ませて焼き上げた生地は、軽く、舌の上でほどけるような柔らかさに仕立てました。

そして、中に巻き込んだクリームにも、少しばかりひと手間を加えております。

通常の生クリームに、まろやかなコクとほのかな酸味を持つマスカルポーネチーズを合わせました。蓬の持つ野趣あふれる風味に、マスカルポーネの芳醇で上品なコクが重なり合うことで、和の食材が洋の装いをまとう、軽やかな味わいに仕上がっております。

なめらかな口どけを心がけた、きな粉のアイスクリーム

ロールケーキに寄り添うように添えているのは、瑞々しい紅色の苺と、淡い色合いのきな粉アイスクリームです。

香ばしいきな粉を使ったアイスクリームは、和の甘味としてたいへん馴染み深いものですが、作り手にとっては「粉っぽさ」が残りやすく、口当たりのバランスをとるのが少し難しいものでもあります。

お食事の最後を心地よく締めくくっていただけるよう、きな粉の豊かな風味をしっかりと引き出しつつも、舌触りはあくまでもなめらかになるよう、配合に細心の注意を払いました。ひんやりとした冷たさの中に、大豆の優しい甘みがふんわりと広がる仕上がりとなっております。

合間に添えたフレッシュな苺の瑞々しい酸味が、お口の中をさっぱりと整えてくれますので、最後まで飽きることなく春の調べをお楽しみいただけることと存じます。

くつろぎの空間で、心ほどける食後のひとときを

季節の懐石料理、そしてこちらの春のデザートは、安来家の店舗にてお召し上がりいただけます。

完全個室のお座敷や、足元を気にせずお過ごしいただけるイス席の個室では、周囲の喧騒を離れ、大切な方と水入らずの時間をお過ごしいただけます。また、少人数様であれば、半個室のカウンター席でのひとときもおすすめです。

季節のお料理と甘味の余韻に浸りながら、温かいお茶でほっと一息つく。

そんな心ほどける時間をご提供できればと願っております。

春は、新しい門出のお祝いやご会食など、皆様でお集まりになる機会の多い季節でございます。

おかげさまで、土日や祝日はお座敷から順にお席が埋まりやすくなっております。お顔合わせやご家族の慶事など、ご予定がお決まりになられましたら、どうぞ少しだけお早めに安来家までお声がけくださいませ。

皆様の春の思い出を彩るお手伝いができますよう、阿倍野の静かな空間で、心を尽くしておもてなしをさせていただきます。

前回は母の日のお話でしたので、少し季節が進んでいましたが、今回は今月四月ど真ん中の御料理のご紹介を。

日本料理において、「季節の移ろい」を、お客様に一番ダイレクトに感じていただけるのが「八寸(はっすん)」という一皿です。海の幸、山の幸、それぞれの「走り・旬・名残」をひとつの器の中に少しずつ盛り込み、まるで小さな庭のように季節の情景を描き出します。

今回は、今まさに安来家の厨房で仕込み、お出ししている八寸の様子を詳しくご紹介いたします。

右の列:出来立ての温もりと、お酒が進む海の恵み

四角い白木の盆に桜の枝を添え、右・中央・左と三列に分けてお料理を盛り付けた今月の八寸です。

まず右側の列には、手前から「しらすのなめろう」「だし巻き卵」「鯛皮ポン酢」と並べています。

この中で、お店としてこだわりを持っているのが「だし巻き卵」です。これは決して作り置きをしません。お客様がお席につかれ、お酒やお食事が進むペースを見計らい、お出しする直前に厨房でふっくらと焼き上げています。熱々の状態で箸を入れると、閉じ込められていたお出汁がじゅわっと溢れ出します。

その手前には、春に美味しいしらすを混ぜ合わせ仕上げたなめろうと、さっぱりとした鯛皮ポン酢。冷たい日本酒がよく合う、大人の並びです。

真ん中の列:春の香りを重ねて

中央の列は、手前から「そら豆の蜜煮」「筍の木の芽和え」「鯛の子」です。

ほっこりとしたそら豆は、蜜で優しく炊き上げることで、鮮やかな緑色と上品な甘みを引き出しました。そして、この季節の和食に欠かせないのが「木の芽(山椒の若葉)」の香りです。春の味覚である筍に、木の芽を和えることで、口の中で季節がバトンタッチするような感覚を味わっていただけます。

関西の春からの定番である鯛の子も、丁寧に出汁を含ませて、花が咲いたように美しく炊き上げています。

左の列:手間を惜しまない、細やかな仕事

そして左側の列。手前から「新じゃが芋のオランダ煮」「筍の煮凝り」「桜豆腐」です。

「オランダ煮」という言葉に馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。これは、食材を一度油でサッと揚げてから、お出汁で甘辛く炊き上げる手法のことです。新じゃが芋を揚げることで表面にコクが生まれ、甘辛い味が芯までしっかりと染み込み、ホクホクとした食感が際立ちます。

その奥には、少しずつ暖かくなる気候に合わせて、ひんやりと口当たりの良い筍の煮凝りを。

一番奥の桜豆腐は、本物の桜と上質な吉野葛(よしのくず)を合わせて、厨房でじっくりと時間をかけて練り上げたものです。なめらかな舌触りのあとに、ふわりと奥ゆかしい桜の風味が広がります。

個室で過ごす時間と、ご自宅での楽しみ方

こうした八寸は、すべてが一つの完成されたコース料理のハイライトでもあります。

お店にお越しいただいた際は、周りを気にせず過ごせる完全個室のお座敷やイス席で、ご家族やご友人との会話を楽しみながら、一品一品に込められた手仕事と季節の移ろいを感じてみてください。

また、安来家では仕出し料理の配達も行っております。これから梅雨に入り、「雨が降っているから、外に出るのは少し億劫だな」という日もあるかもしれません。

そんな時は、ご自宅の食卓に配達のお弁当を広げてみてください。ご自宅へお届けする折詰弁当や松花堂弁当の中にも、厨房で丁寧に仕込んだ季節の手仕事をたっぷりと詰め込んでお届けいたします。お家で好きなお酒を傾けながら、ゆっくりと初夏の味覚を味わうのも、素晴らしい休日の過ごし方です。

ご来店のお席も、配達の仕出しも、お客様の「美味しいものが食べたい」という想いに全力でお応えします。人数やご予算、お好みなど、お気軽にお電話でご相談ください。

五月の第ニ日曜日は、母の日です。

毎日、家族のために献立を考え、台所に立ち、食事を作ってくれるお母さん。「今日くらいは家事をお休みして、美味しいものを食べてゆっくりしてほしい」。そんなご家族の優しい想いに応えられるよう、阿倍野の安来家では、初夏の気配を感じる特別な日本料理をご用意しています。

お店でゆっくりと味わう、五月の昼懐石

母の日のお祝いでは、お母様を連れてお店にご来店いただき、ゆっくりと「懐石料理」を召し上がるお客様がとても多いです。

誰かが自分のために作ってくれたお料理を、上げ膳据え膳で楽しむこと。それ自体が、お母様にとって何よりのプレゼントになるはずです。

お料理の内容も、春から初夏へと衣替えをしています。

五月に入ると、日本料理の世界では「走り(その季節の出始め)」の食材として、鱧(はも)が登場し始めます。丁寧に骨切りをしたふっくらとした鱧の味わいは、初夏が近づいてきたことを知らせてくれます。

写真は、まだ今四月ですので今月お出ししている揚げ物の一皿です。

サクッとした歯ごたえが楽しい「筍(たけのこ)の挟み揚げ」と、ほのかな苦味が心地よい「稚鮎(ちあゆ)の天ぷら」を盛り合わせました。季節の移ろいを、目と舌でじっくりと味わっていただけます。

お家でのごちそうには、お寿司や折詰弁当を

「お母さんに気を使わせず、いつもの自宅でリラックスして食べたい」というご家族には、仕出し料理の配達をおすすめしております。

母の日の配達では、定番の「折詰弁当」はもちろんのこと、華やかな「上にぎり寿司」や、彩り豊かな「ちらし寿司」をご注文いただくこともよくあります。ご自宅の食卓に広げるだけで、パッとお祝いの席が完成します。

「お皿を洗わなくていいこと」も贈り物のひとつ

お召し上がりになったあとは、ふたを閉めて、そのまま廊下や玄関の隅に置いておいていただければ大丈夫です。

「折詰弁当」の場合は、使い捨てですのでそのまま破棄していただけます。

「食べ終わったあとに、洗い物をしなくていい」。これも安来家の仕出しをご利用いただくメリットのひとつかなと思います。ぜひ、食後もご家族でゆっくりとお過ごしください。

【店舗案内・ご予約について】

安来家では、ご来店でのお食事、ならびにご自宅や会社への仕出し配達を承っております。

ご予定が決まりましたら、お気軽にお電話にてご相談ください。

■ 配達エリアについて

普段は、お店のある阿倍野区を中心に、西成区、住吉区周辺への配達を多く承っております。

ただ、少し離れた場所からお問い合わせをいただくことも多く、現在では大阪市内全域、および堺市などにも配達にお伺いしております。「うちの住所でも届けてもらえるかな?」と迷われた際は、遠慮なくお尋ねください。

■ お店のお席について(個室完備)

ご年配の方でも座りやすい「イス席(テーブル席)」の個室と、

小さなお子様連れでも安心な「お座敷」の個室をご用意しております。

イス席: 最大18名様まで

お座敷: 最大14名様(20名様まで実績あり)

ご親族での集まりや、会社でのご宴会など、人数に合わせてお部屋をご用意いたします。

■ 駐車場のご案内

お店の専用駐車場を**「2台分」**ご用意しております。

お車でご来店されるお客様が多く、満車となってしまう場合もございますが、すぐ近くにコインパーキングがございますので、そちらをご案内させていただきます。お車でお越しの際は、ご予約時にお知らせいただくとスムーズです。

どんなことでも、お気軽にご相談いただければと思います。

四月に入り、少しずつゴールデンウィークの足音が近づいてきました。

今年の連休も、久しぶりにご親族で集まったり、お子様の健やかな成長を祝ったりと、ご家族で食卓を囲む機会が多いのではないでしょうか。

阿倍野の安来家では、4月の春満開の御料理の時期から少し季節を進め、春と初夏の狭間を感じていただける「端午の節句」をテーマにしたお料理の準備も始めています。

新緑をあしらった、五月の八寸

写真は、昨年のゴールデンウィーク頃にお出しした皐月の懐石「八寸」です。

お盆の真ん中には五月ならではの「粽(ちまき)寿司」を置き、瑞々しい新緑の青紅葉(あおもみじ)を飾りました。

左の小さな器には桜エビとほうれん草のお浸し、右には新じゃがのオランダ煮を。手前には、筍の鳴門巻きにホタルイカ、合鴨ロース、鯛の子、そして安来家定番のだし巻き卵を彩りよく盛り込んでいます。

香魚(鮎)とスイカソースの組み合わせ

この一皿の中で、中央に据えたのは「稚鮎(ちあゆ)のから揚げ」です。

新鮮な鮎は「香魚」とも呼ばれ、ほんのりとスイカのような爽やかな香りがすると言われています。そこで安来家では、その特徴を引き立てるため、稚鮎の下に特製の「スイカソース」を合わせてお出ししています。

口に入れたときの驚きと、この季節にしか味わえない香りを、ご親族の皆様で楽しんでいただければと思います。

連休中のご予約について(お早めのご相談のお願い)

ゴールデンウィークに向けて、少しだけお店からのお知らせです。

ありがたいことに、連休中のお食事のご予約を少しずついただき、お店の個室(お座敷)はすでに埋まり始めているお日にちもございます。また、ご自宅でゆっくりと集まるための仕出し(配達)のお弁当も、続々とご注文をいただいている状況です。

「久しぶりの集まりだから、きちんとした美味しいものを」というご家族の想いに応えられるよう、私たちもさまざまな準備を進めております。

もし連休中のお集まりの日程が決まりましたら、どうぞお早めにお電話でご相談ください。

人数やお好みに合わせて、その日のためのちょうどいい形を一緒に考えさせていただきます。

四月を迎えました。卯月です。

外へ出るとぐっと暖かくなり、阿倍野の街にも桜の季節がやってきました。

この暖かさに合わせるように、安来家ではお花見弁当などの仕出し料理や持ち帰りのご注文をよくいただきます。

本当にありがたい限りです。

厨房から外へ、春の香りを届ける日が多くなってきました。

器の中で広がる、四月の春景色

今月からお出しする、新しい献立です。

まずは先付のほんの一部ですがご紹介いたします。

淡い緑色の「うすい豆のすり流し」です。

その上には、丁寧に叩いた長芋の白、ホワイトアスパラと鮮やかなグリーンアスパラを並べました。

そして、この季節ならではのホタルイカとウニを、その素材の良さをそのままに盛り付けます。

仕上げに桜の葉の塩漬けを添えて、春の香りをパッと立たせました。

器の中に、四月の春の景色を。

丁寧な下処理と、素材を引き出す新しい仕事

春の食材は、三月から続くものも含め、まだまだ苦味やアクの強いものも多くあります(ウドやセリ、若ごぼうなどなど)。

そうした食材には下処理を丁寧に、アクが残らないよう手間をかけます。

ただ、四月に入り、タケノコや初鰹、稚鮎、そしてサヨリやトリガイといった新物の野菜や魚介類も出てきました。

そういった食材に対しては、素材が持つ本当の良さを引き出せるよう、これまでとは少しアプローチを変えて仕事をしています。

アクを抜く丁寧な仕事と、素材を活かす新しい仕事。その両方を重ねながら、日本料理の形を整えます。

お散歩がてら、お店のお座敷へ

ぜひ外へ出てお花見をしながら、お散歩がてらお店の方へ足を運んでいただけると幸いです。

配達のお弁当とはまた違った味わい、出来立ての温度や、お座敷ならではのゆっくりとした時間の流れ、お店でしか感じられない春を味わっていただけると思います。

お店でのお食事も、お家へのお届けも。わからないことやご予算についてのご相談があれば、気軽にお電話でお尋ねください。どんな些細なことでも、ご連絡お待ちしております。

企業や学校での、大切なお客様をお迎えする日。

または、月に一度の重要な役員会議。

そうしたビジネスの場におけるお食事の手配は、幹事さんの肩に重くかかるものです。

「絶対に失敗できない」という緊張感の中で、お料理の質はもちろん、当日のスムーズな段取りが求められます。

阿倍野にある安来家では、そうしたビジネスシーンの緊張感に寄り添い、会議室へ直接、日本料理をお届けしています。

会議室に並ぶ、ふたつの箱

ビジネスの場では、その日のスケジュールや参加者の都合に合わせて、お料理の形を選んでいただけます。

その場でゆっくりと召し上がる重要な会議や接待では、黒塗りの十字仕切りの器に詰めた「松花堂弁当」がよく選ばれます。お店でお出ししている懐石・会席料理と同じように、お造りや季節の炊き合わせなどを美しく整えます。

温かいお吸い物が別で付くのも、おもてなしの席で喜ばれる理由のひとつです。

一方で、「机の上が資料でいっぱいだからコンパクトなものが良い」「会議のあとにそのままお持ち帰りになる方もいる」といった場合は、木の箱に詰めた「折詰弁当」をご用意します。

ふたを開けたときの華やかさはそのままに、食後の片付けも手軽なのが特徴です。

また、「相手の方がお寿司を好まれる」といった事前の情報があれば、上にぎり寿司の配達に変更することもできます。

メニューにないご予算にも応えます

会社での集まりは、あらかじめ「一人あたり〇〇円」と予算が決まっていることがほとんどだと思います。

安来家では、メニューに載っていない価格帯であっても、ご指定のご予算に合わせて食材を調整し、きちんとしたお弁当をお作りします。お肉やお魚のバランスなども、遠慮なくお伝えください。取引先や役員の方々にお出ししても、満足頂けるようにお料理をお作り致します。

幹事さんの負担を減らす、配達と事務手続き

ビジネスの現場では、時間が命かと思います。

だから私たちは、会議の進行やスケジュールの邪魔にならないよう、配達の時間を厳守します。最後の仕上げを終えたお弁当を車に積み、なるべく早めのお時間に会社の玄関先やご指定のフロアへとお持ちします。

領収書や請求書等の各種「事務手続き」もスムーズに行えるよう整えています。

【会社関係のご注文でよくいただくご質問】

Q. お茶のペットボトルは一緒に用意できますか?

• はい、ご用意できます。お弁当の数に合わせてお持ちいたします。

Q. 請求書払いや、領収書の宛名指定はできますか?

• 対応しています。お電話でのご注文時に、ご希望の宛名や支払い方法をお伝えください。経理の方とのやり取りがスムーズに進むよう、きちんと書類を用意します。

Q. 会議が延びるかもしれないので、容器の片付けが気になります。

• 「折詰弁当」でしたら使い捨ての容器ですので、会議が終わったあとにそのまま破棄していただけます。持ち帰り用の袋もご用意できます。器の「松花堂弁当」の場合は、後ほど私たちが回収に伺いますので、廊下などの隅にまとめておいていただければ大丈夫です。

わからないことや、予算についての相談があれば、気軽にお電話でお尋ねください。

お話をお伺いしながら、その日に向けてご準備いたします。

三月も後半になると、少しずつ暖かくなってきました。

この時期は、ご両家の顔合わせや、ご長寿のお祝いなど、大切なお席のご予約をよくいただきます。

ハレの日は、少しの緊張感と、大きな喜びがあるものです。

阿倍野の街に根を下ろす安来家では、そんなかけがえのない一日を、静かにお座敷で過ごせるよう整えています。

ゆっくりと弾む会話に、料理を合わせる

こうしたお祝いの席では、やはりお店にお越しいただき、個室のお座敷でゆっくりとされる方が多いです。

そこで私たちが一番大切にしているのは、その場の空気と空間です。

顔合わせなどは、楽しい会話が弾んで、お食事のペースがゆっくりになることもございます。

そんなときは、お客様のご様子を見ながら、コース料理をお出しするタイミングを少し遅らせます。

熱々のものは熱いうちに、お召し上がりになる瞬間に合わせて。

焦らず、ゆっくりとしたひとときを過ごしてもらいたいと、そう思っています。

歯の悪い方にも、美味しく召し上がっていただくために

お祝いが、ご年配の方が主役の席であれば、お料理の内容にも工夫をいたします。

「柔らかいものを」というご希望があれば、お一人様だけ、お肉を柔らかく炊いたり、小さくカットしたりと内容を変えてお作りします。歯の悪い方でも、無理なく美味しく日本料理を楽しめるように。

ご要望に合わせて、お祝いのお赤飯や、立派な祝い鯛も用意いたします。

ご自宅での仕出し。人気の松花堂弁当

また、無理な外出を避けて、ご自宅でお祝いをされたいという方には、仕出し料理として配達でお持ちします。

その際、器の松花堂弁当の形が一番よく選ばれます。

とくに、豪華な七千円のお弁当が人気です。

お家でも、お店と同じように、華やかなハレの食卓を囲めます。

春の香りを、熱々のかき揚げで

いまお店でお出ししている、揚げ物の一皿です。

海老と、春の食材であるウド(独活)、セリ(芹)を合わせたかき揚げ。

そして、海の香りが広がるあおさの天ぷらを添えました。

サクッとした食感とともに、春特有の心地よい苦味と香りがふわりと立ち上がります。

失敗できない、大切な日。

その準備をお引き受けいたします。お店でのお食事も、お家へのお届けも。

わからないことがあれば、気軽にお電話でご相談ください。

お話をお伺いしながら、良い一日になるようにお力添えできれば幸いです。

四十九日や一周忌、三回忌。

お通夜のような急な集まりとは違い、あらかじめお日にちが決まっていて、ご親族様が集まるご法要があります。

阿倍野の安来家では、そうしたご予定に合わせたお食事の準備も承っています。

その日に向け、一番美味しい状態へ

お日にちが事前に決まっているからこそ、私たちにできることがあります。

皆様がお集まりになるその日に向けて、二日前から仕入れる食材もあります。

それは一番美味しく召し上がっていただける状態へと丁寧に「仕込み」をすることです。

たとえば、お店でお出しする懐石・会席料理の炊合せ。

いまの時期は「桜鯛の道明寺蒸し」をお作りしています。

新じゃが芋とうすい豆を丁寧に裏ごしし、出汁で薄く伸ばして淡い緑色の擦り流しに仕立てます。その上に道明寺で包んだ桜鯛と、桜の花の塩漬けを。手前には、出汁を含ませた新玉ねぎと蕾菜を添えました。

時間をかけて食材と向き合い、手元で整えた日本料理の一皿です。

「お肉を入れたい」「お刺身は抜いて」にお応えします

事前にご相談いただければ、献立の内容をご要望に合わせてお作りできます。

「お肉の料理を入れてほしい」「海老や鶏肉は抜いてほしい」「お刺身はなしで」など、ご親族の好みやアレルギーに合わせて調整いたします。故人のお好きだったものなどがあれば、気軽にお伝えください。

お店での昼懐石と、配達の折詰弁当

お食事の場所や、その日のスケジュールに合わせてお料理の形も選んでいただけます。

お店にご来店いただく場合は、お座敷でゆっくりと「昼懐石」を召し上がる方が多いです。その後の予定が立て込んでいて少しお急ぎの場合などは、一度にお料理が揃う「松花堂弁当」をお店でお召し上がりの方もいらっしゃいます。

お好みに合わせてお選びくださいませ。

また、ご自宅やお寺へ仕出し料理として配達でお持ちする場合は、やはりお持ち帰りにも便利な「折詰弁当」が現在の定番です。こちらもご予算に合わせて、中身をしっかりと整えます。

ご親族が揃って、故人を偲ぶ大切な一日。

その日のためのご準備も大変かと思います。

人数やお料理の形など、わからないことがあればなんでもお電話でご相談頂けますと幸いです。

お通夜やお葬式など、お別れの日は突然やってきます。

悲しみの中で慌ただしく連絡を回り、ふと「親族の食事をどうしようか」と迷うことがあるかもしれません。

急な集まりのときこそ、少しでもご家族の負担を減らせるように。

阿倍野にある安来家では、ご法事の仕出し料理もお届けしています。

前日のご連絡でも、まずはご相談を

ご注文は、通常2日前までにお願いしています。

ただ、ご法事は急に日にちが決まるものです。ですので、前日のご連絡でも対応しています。

もし当日の場合でも、その日の予約状況にはよりますが、できる限りのお手伝いをいたします。

慌ただしい時間帯かとは思いますが、まずは一度、お電話でお尋ねください。

持ち帰れる「折詰弁当」

ご法事の席では、以前は黒塗りの器の「松花堂弁当」が定番でした。

けれど最近は、集まったあとにご自宅へ持ち帰る方もおられるため、そのままお渡しできる「折詰弁当」を選ばれることが多くなっています。とくに、持ち運びに便利な二段の折詰の箱がよく選ばれています。

ご予算に応じて、7,000円や10,000円といった、少し贅沢な食材を盛り込んだお弁当をお作りすることもできます。

お肉やお魚の調整、アレルギーの有無などがありましたら、事前にお伝えください。

ご要望に合わせて、きちんと箱にお詰めいたします

70年続く、仕出しの心得

配達や持ち帰りのお弁当は、なるべく直前に仕上げていますが、どうしてもお召し上がりになる頃には熱が引いています。

ですが、私たちお店として一番大切にしているのは「冷めた状態でも美味しく食べられること」です。

安来家は70年間、この街で仕出しを作り続けてきました。

時代とともに懐石・会席料理の形は少しずつ変わっても、根底にある心得は変わりません。

それは、お客様がふたを開け、口に運ぶその瞬間に、味がぴたりと決まるようにすること。

そのために出汁を引き、丁寧に火を入れます。

時間が経っても美味しい日本料理の形を整えますので、どうぞ安心してお任せいただければと思います。

お料理の準備は私たちがお引き受けいたします。

ご家族の皆様で、ゆっくりとした時間をお過ごしいただければ幸いです。

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