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会席料理や懐石料理では、旬の食材を使用し、季節の味わいを楽しんでいただきます。

安来家ではそれに加えて、料理に意味を持たせ、

細やかな季節の移ろいを表現するよう心がけております。

水無月の会席料理の始まり、先付は賀茂茄子の田楽です。

6月といえば田植えの季節。

器の下に少しの水をたたえ、芽ねぎで田植えの風景を、季節の青紅葉で初夏の彩りを表現しています。

旬の食材である京都の賀茂茄子を使用し、田楽味噌と合わせました。

通常の田楽味噌では料理の始まりにしては少し味が強すぎると感じましたので、

出汁とミルク感を加え、よりまろやかに仕立てました。

中に合わせるのはキハダマグロのレアステーキ。

粟麩とアスパラガスを添え、花穂紫蘇を散らし、中央には北海道の雲丹をあしらっています。

そのままでも美味しくいただけますが、途中でさっぱりとした味わいを楽しんでいただけるよう、すだちを絞って味の変化をお楽しみください。

そんな先付から始まる6月の料理は、日本料理の魅力を最大限に引き出すため、

安来家独自の考えでお作りしております。

毎月違った季節の味わいを楽しんでいただけるよう、心よりご来店をお待ちしております。

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