春爛漫、4月の先付 — 筍とホタルイカの木の芽和え
初鰹のタルタル
桜が咲き誇り、街全体が春色に染まる4月。
安来家でも、季節の息吹を感じていただけるよう、旬の素材をふんだんに用いた日本料理をお届けしております。
今月の会席料理、先付のご紹介です。

ひと品目は、「筍とホタルイカの木の芽和え」。
春を代表する食材・筍は、丁寧に下処理を施したのち、じっくりと時間をかけて炊き上げました。
その筍に、今が旬のホタルイカを合わせ、木の芽の香り豊かな木の芽味噌で和えております。
木の芽の爽やかな風味が、筍の土の香りとホタルイカの旨味を優しく包み込み、春の山と海の恵みが一体となったひと皿に仕上がりました。
桜の花をあしらった器に盛り付け、見た目にも春の訪れを感じていただけます。
そしてもうひと品は、「初鰹のタルタル仕立て」。
初鰹は、秋の戻り鰹とはまったく違う表情を持つ食材。
脂が少なくさっぱりとした味わいが特徴で、その繊細さを引き立てるよう、今回はタルタルとしてご提供いたします。
えごま油をベースに、大葉や茗荷、生姜といった香味野菜を加え、まろやかでありながらも風味豊かに仕上げました。
上には、旨味の濃厚な雲丹と、花穂紫蘇をふんだんに散らし、春の華やかさを添えております。
そして、今回は遊び心として、このタルタルを盛り付けた器をワンタンの皮で焼き上げた食べられる器に。
サクッと軽い食感とともに、丸ごとお召し上がりいただける趣向となっております。見た目の驚きと味の一体感を、ぜひご堪能ください。
春は卒業、入学、就職など人生の節目が重なる季節。ご家族やご友人との会食、華やかな席でのお祝いの場として、
安来家の会席料理を多くの方にご利用いただき、心より感謝申し上げます。
阿倍野の地で、四季の移ろいを一皿ずつ丁寧に表現すること。
それが私たちの懐石料理に込める思いです。
お食事のひとときが、心豊かな時間になりますように。
仕出し料理やお弁当の配達も承っておりますので、ご家庭でのお集まりやお祝いの席などにも、ぜひご活用くださいませ。
これからも、皆さまに寄り添う日本料理をお届けできますよう、スタッフ一同、日々精進してまいります。