20237/6
日本料理、七夕にはそうめんを
その時期、その季節ごとに合わせた
意味のある御料理をお召し上がり頂くことも
日本料理、会席料理の醍醐味のひとつだと考えております。
今回は文月、7月の会席料理の中に、そうめんを。
賀茂茄子の肉味噌そうめん。
七夕は短冊に飾りをつけて、そこに願い事を書くというのが一般的ですが。
それに加えて、そうめんを食べるということもあるそうで。
そうめんを糸に見立てて、「芸事が上手くなるように」
小麦が毒を消すという言い伝えから「健康になるように」
そんな意味を込められて、食べられていたなんて話も。
やはり季節を味わうということをテーマにしている日本料理ですから、
そんな季節の行事ごとに食べるものも、コースのなかに織り交ぜていくのも
会席料理の面白いところではないかと思います。
そんなそうめんを7月は今が旬の、賀茂茄子を使って。
半分に切って中をくり抜いて。
皮は丸ごと素揚げにして、器とし、
中身を鶏のミンチと田楽味噌で味付け、肉味噌にして上からかけます。
そうめんはひんやり、肉味噌は温かく、
温度差のある料理に。
これから夏本番の季節、外に出歩くのも億劫になる時期ですが、
個室も各お部屋も涼しくなっておりますので、
夏ならではの季節を味わいに、阿倍野は安来家へお越し頂ければ幸いです。