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その時期、その季節ごとに合わせた

意味のある御料理をお召し上がり頂くことも

日本料理、会席料理の醍醐味のひとつだと考えております。

今回は文月、7月の会席料理の中に、そうめんを。

賀茂茄子の肉味噌そうめん。

七夕は短冊に飾りをつけて、そこに願い事を書くというのが一般的ですが。

それに加えて、そうめんを食べるということもあるそうで。

そうめんを糸に見立てて、「芸事が上手くなるように」

小麦が毒を消すという言い伝えから「健康になるように」

そんな意味を込められて、食べられていたなんて話も。

やはり季節を味わうということをテーマにしている日本料理ですから、

そんな季節の行事ごとに食べるものも、コースのなかに織り交ぜていくのも

会席料理の面白いところではないかと思います。

そんなそうめんを7月は今が旬の、賀茂茄子を使って。

半分に切って中をくり抜いて。

皮は丸ごと素揚げにして、器とし、

中身を鶏のミンチと田楽味噌で味付け、肉味噌にして上からかけます。

そうめんはひんやり、肉味噌は温かく、

温度差のある料理に。

これから夏本番の季節、外に出歩くのも億劫になる時期ですが、

個室も各お部屋も涼しくなっておりますので、

夏ならではの季節を味わいに、阿倍野は安来家へお越し頂ければ幸いです。

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