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7月に入りましたが、今回は6月の椀物をご紹介いたします。

6月は水無月。暦の言葉や季節の名を料理に映しながら、その時期ならではの一椀としてご用意したお料理です。

椀の上に配したのは、水無月に見立てた水無月豆腐です。

胡麻豆腐をねっとりするまでよく練り、小豆をのせています。

胡麻豆腐のなめらかさと、小豆の表情を合わせることで、水無月らしい趣を椀物の中に取り入れました。

水無月豆腐は、椀物の中で静かな存在感を持たせています。

よく練った胡麻豆腐のねっとりとした口あたりに、小豆が加わることで、水無月らしい余韻が残ります。

ひとつの見立てを、形だけでなく食感にもつなげることを意識したお料理です。

手前の白いものはアイナメです。関西ではアブラメと言ったほうが馴染みがある方も多いかもしれませんね。

アイナメは葛叩きにしており、口に含むと柔らかくほどけるような食感になります。

葛をまとわせることで、魚の身がやさしく包まれ、椀の中でも穏やかな存在感を出してくれます。

そこに小メロンを添え、上には茗荷と木の芽をあしらいました。

小メロンの淡い青み、茗荷の香り、木の芽の清々しさが加わることで、梅雨から夏へ向かう頃の涼やかさが生まれます。

具材の組み合わせだけでなく、香りや口あたりも含めて、季節の流れを一椀の中で感じていただけるように考えています。

椀物は、ひとつの器の中で料理の流れを作るお料理です。

主役になるもの、香りを添えるもの、季節の色を見せるものがそれぞれの役割を持ち、全体として一椀の景色になります。

今回の椀物では、水無月豆腐とアイナメを中心に、小メロン、茗荷、木の芽が夏へ向かう軽やかさを添えています。

2026年は7月2日が半夏生、7月7日が小暑です。夏至を過ぎ、小暑へ向かうこの頃は、湿り気のある暑さの中にも、少しずつ盛夏の気配が立ち上がってきます。6月の水無月の名残を残しながら、7月の入口へと移る時期にふさわしい椀物としてご用意しました。

7月に入ってから6月の椀物を振り返ると、ひと月ごとの料理が、暦とともに少しずつ移っていくことを改めて思います。

献立は過ぎた季節を惜しむだけでなく、次の季節へ橋をかけるものでもあります。

懐石料理では、旬の食材を使うことだけでなく、その月の空気や暦の節目をどう料理へ込めるかも大切にしています。見立て、器、香り、食感の重なりがあることで、ひと口ごとに季節の話が少しずつ広がります。

安来家では、これからも季節を捉える御料理をお届けしてまいります。

お料理の内容は月ごとの献立やその日の仕立てにより変わります。

ご来店の際は、その時期ならではの一品をゆっくりお楽しみください。

ご予定に合わせたお食事についても、お気軽にお尋ねくださいませ。

なお、安来家では大阪市プレミアム付商品券2026もご利用いただけます。

ご利用方法や最新のお知らせは公式サイトをご確認のうえ、お会計時にお声がけください。

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