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7月の八寸は、七夕の献立として、笹をあしらい、露打ちをした器で夏らしく盛り付けました。

小暑を過ぎ、大暑へ向かう7月は、暑さが日ごとに深まる頃です。

食卓には、涼しさを感じる器づかいや、酸味、香り、みずみずしさがよく合います。

今回の八寸では、七夕の笹を添え、器に露を打つことで、見た目にも涼やかな印象を大切にしました。

ひと品ずつの味わいを楽しみながら、盛夏へ向かう季節の気配を感じていただける内容です。

白い器には、もずくと長芋と新生姜の酢の物を。

もずくの口当たりに、長芋のなめらかさ、新生姜の香りが重なり、暑い時期にもすっと箸が進む一品です。

左のガラスの器には、きゅうりとじゅんさいのゼリー寄せをご用意しました。

透明感のある器とゼリー寄せの涼しげな表情が、七夕の献立にやさしい涼を添えています。

その下には、う巻を盛りました。いつものだし巻き卵を、2026年7月26日の土用の丑の日にちなんで、今回はうなぎを巻いた仕立てにしています。夏の献立の中に、土用の丑の日を少し先取りする楽しさを加えた一品です。

七夕の八寸に、夏の味を少しずつ

右側の木の板の上には、車海老、アスパラガス、鱧の子の卵寄せを合わせた三色物を置きました。

色合いの違う素材を並べることで、八寸らしい華やかさが生まれます。

横には、鯵のゆず味噌チーズを。アジをフライにし、その上にゆず味噌とモッツァレラチーズをかけて焼いています。和の香りとチーズのまろやかさが重なり、ひと口の中に少し意外性のある味わいが広がります。

真ん中には、さつまいものレモン煮を添えました。ほのかな甘みとレモンの香りが、献立の中でやわらかな箸休めになります。左下には、いちじくの生ハム包みを。いちじくの甘みと生ハムの塩味が寄り添い、夏の八寸に明るい印象を加えてくれます。

右下には、水茄子の小袖寿司をご用意しました。

ぬか漬けにした水茄子を小袖寿司にし、上にはポン酢で和えた鰹節と奴葱を飾っています。水茄子のみずみずしさに、鰹節と奴葱の香りが添わり、最後まで軽やかに召し上がっていただけます。

八寸は、献立の中で季節の挨拶のような役割を持つお料理です。

器、盛り付け、色合い、香り、行事の気配を少しずつ重ねながら、その月らしさを一皿に込めていきます。

今回は、七夕の笹と露打ちの涼やかさに、酢の物、ゼリー寄せ、う巻、三色物、揚げ焼き、煮物、寿司を取り合わせ、7月らしい夏の八寸に仕立てました。

安来家では、季節の懐石料理として、その時期に合わせた献立をご用意しております。

7月の八寸では、七夕の趣と土用の丑の日を思わせるう巻を通して、夏の味わいをゆっくりお楽しみくださいませ。

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