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前回は母の日のお話でしたので、少し季節が進んでいましたが、今回は今月四月ど真ん中の御料理のご紹介を。

日本料理において、「季節の移ろい」を、お客様に一番ダイレクトに感じていただけるのが「八寸(はっすん)」という一皿です。海の幸、山の幸、それぞれの「走り・旬・名残」をひとつの器の中に少しずつ盛り込み、まるで小さな庭のように季節の情景を描き出します。

今回は、今まさに安来家の厨房で仕込み、お出ししている八寸の様子を詳しくご紹介いたします。

右の列:出来立ての温もりと、お酒が進む海の恵み

四角い白木の盆に桜の枝を添え、右・中央・左と三列に分けてお料理を盛り付けた今月の八寸です。

まず右側の列には、手前から「しらすのなめろう」「だし巻き卵」「鯛皮ポン酢」と並べています。

この中で、お店としてこだわりを持っているのが「だし巻き卵」です。これは決して作り置きをしません。お客様がお席につかれ、お酒やお食事が進むペースを見計らい、お出しする直前に厨房でふっくらと焼き上げています。熱々の状態で箸を入れると、閉じ込められていたお出汁がじゅわっと溢れ出します。

その手前には、春に美味しいしらすを混ぜ合わせ仕上げたなめろうと、さっぱりとした鯛皮ポン酢。冷たい日本酒がよく合う、大人の並びです。

真ん中の列:春の香りを重ねて

中央の列は、手前から「そら豆の蜜煮」「筍の木の芽和え」「鯛の子」です。

ほっこりとしたそら豆は、蜜で優しく炊き上げることで、鮮やかな緑色と上品な甘みを引き出しました。そして、この季節の和食に欠かせないのが「木の芽(山椒の若葉)」の香りです。春の味覚である筍に、木の芽を和えることで、口の中で季節がバトンタッチするような感覚を味わっていただけます。

関西の春からの定番である鯛の子も、丁寧に出汁を含ませて、花が咲いたように美しく炊き上げています。

左の列:手間を惜しまない、細やかな仕事

そして左側の列。手前から「新じゃが芋のオランダ煮」「筍の煮凝り」「桜豆腐」です。

「オランダ煮」という言葉に馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。これは、食材を一度油でサッと揚げてから、お出汁で甘辛く炊き上げる手法のことです。新じゃが芋を揚げることで表面にコクが生まれ、甘辛い味が芯までしっかりと染み込み、ホクホクとした食感が際立ちます。

その奥には、少しずつ暖かくなる気候に合わせて、ひんやりと口当たりの良い筍の煮凝りを。

一番奥の桜豆腐は、本物の桜と上質な吉野葛(よしのくず)を合わせて、厨房でじっくりと時間をかけて練り上げたものです。なめらかな舌触りのあとに、ふわりと奥ゆかしい桜の風味が広がります。

個室で過ごす時間と、ご自宅での楽しみ方

こうした八寸は、すべてが一つの完成されたコース料理のハイライトでもあります。

お店にお越しいただいた際は、周りを気にせず過ごせる完全個室のお座敷やイス席で、ご家族やご友人との会話を楽しみながら、一品一品に込められた手仕事と季節の移ろいを感じてみてください。

また、安来家では仕出し料理の配達も行っております。これから梅雨に入り、「雨が降っているから、外に出るのは少し億劫だな」という日もあるかもしれません。

そんな時は、ご自宅の食卓に配達のお弁当を広げてみてください。ご自宅へお届けする折詰弁当や松花堂弁当の中にも、厨房で丁寧に仕込んだ季節の手仕事をたっぷりと詰め込んでお届けいたします。お家で好きなお酒を傾けながら、ゆっくりと初夏の味覚を味わうのも、素晴らしい休日の過ごし方です。

ご来店のお席も、配達の仕出しも、お客様の「美味しいものが食べたい」という想いに全力でお応えします。人数やご予算、お好みなど、お気軽にお電話でご相談ください。

五月の第ニ日曜日は、母の日です。

毎日、家族のために献立を考え、台所に立ち、食事を作ってくれるお母さん。「今日くらいは家事をお休みして、美味しいものを食べてゆっくりしてほしい」。そんなご家族の優しい想いに応えられるよう、阿倍野の安来家では、初夏の気配を感じる特別な日本料理をご用意しています。

お店でゆっくりと味わう、五月の昼懐石

母の日のお祝いでは、お母様を連れてお店にご来店いただき、ゆっくりと「懐石料理」を召し上がるお客様がとても多いです。

誰かが自分のために作ってくれたお料理を、上げ膳据え膳で楽しむこと。それ自体が、お母様にとって何よりのプレゼントになるはずです。

お料理の内容も、春から初夏へと衣替えをしています。

五月に入ると、日本料理の世界では「走り(その季節の出始め)」の食材として、鱧(はも)が登場し始めます。丁寧に骨切りをしたふっくらとした鱧の味わいは、初夏が近づいてきたことを知らせてくれます。

写真は、まだ今四月ですので今月お出ししている揚げ物の一皿です。

サクッとした歯ごたえが楽しい「筍(たけのこ)の挟み揚げ」と、ほのかな苦味が心地よい「稚鮎(ちあゆ)の天ぷら」を盛り合わせました。季節の移ろいを、目と舌でじっくりと味わっていただけます。

お家でのごちそうには、お寿司や折詰弁当を

「お母さんに気を使わせず、いつもの自宅でリラックスして食べたい」というご家族には、仕出し料理の配達をおすすめしております。

母の日の配達では、定番の「折詰弁当」はもちろんのこと、華やかな「上にぎり寿司」や、彩り豊かな「ちらし寿司」をご注文いただくこともよくあります。ご自宅の食卓に広げるだけで、パッとお祝いの席が完成します。

「お皿を洗わなくていいこと」も贈り物のひとつ

お召し上がりになったあとは、ふたを閉めて、そのまま廊下や玄関の隅に置いておいていただければ大丈夫です。

「折詰弁当」の場合は、使い捨てですのでそのまま破棄していただけます。

「食べ終わったあとに、洗い物をしなくていい」。これも安来家の仕出しをご利用いただくメリットのひとつかなと思います。ぜひ、食後もご家族でゆっくりとお過ごしください。

【店舗案内・ご予約について】

安来家では、ご来店でのお食事、ならびにご自宅や会社への仕出し配達を承っております。

ご予定が決まりましたら、お気軽にお電話にてご相談ください。

■ 配達エリアについて

普段は、お店のある阿倍野区を中心に、西成区、住吉区周辺への配達を多く承っております。

ただ、少し離れた場所からお問い合わせをいただくことも多く、現在では大阪市内全域、および堺市などにも配達にお伺いしております。「うちの住所でも届けてもらえるかな?」と迷われた際は、遠慮なくお尋ねください。

■ お店のお席について(個室完備)

ご年配の方でも座りやすい「イス席(テーブル席)」の個室と、

小さなお子様連れでも安心な「お座敷」の個室をご用意しております。

イス席: 最大18名様まで

お座敷: 最大14名様(20名様まで実績あり)

ご親族での集まりや、会社でのご宴会など、人数に合わせてお部屋をご用意いたします。

■ 駐車場のご案内

お店の専用駐車場を**「2台分」**ご用意しております。

お車でご来店されるお客様が多く、満車となってしまう場合もございますが、すぐ近くにコインパーキングがございますので、そちらをご案内させていただきます。お車でお越しの際は、ご予約時にお知らせいただくとスムーズです。

どんなことでも、お気軽にご相談いただければと思います。

四月に入り、少しずつゴールデンウィークの足音が近づいてきました。

今年の連休も、久しぶりにご親族で集まったり、お子様の健やかな成長を祝ったりと、ご家族で食卓を囲む機会が多いのではないでしょうか。

阿倍野の安来家では、4月の春満開の御料理の時期から少し季節を進め、春と初夏の狭間を感じていただける「端午の節句」をテーマにしたお料理の準備も始めています。

新緑をあしらった、五月の八寸

写真は、昨年のゴールデンウィーク頃にお出しした皐月の懐石「八寸」です。

お盆の真ん中には五月ならではの「粽(ちまき)寿司」を置き、瑞々しい新緑の青紅葉(あおもみじ)を飾りました。

左の小さな器には桜エビとほうれん草のお浸し、右には新じゃがのオランダ煮を。手前には、筍の鳴門巻きにホタルイカ、合鴨ロース、鯛の子、そして安来家定番のだし巻き卵を彩りよく盛り込んでいます。

香魚(鮎)とスイカソースの組み合わせ

この一皿の中で、中央に据えたのは「稚鮎(ちあゆ)のから揚げ」です。

新鮮な鮎は「香魚」とも呼ばれ、ほんのりとスイカのような爽やかな香りがすると言われています。そこで安来家では、その特徴を引き立てるため、稚鮎の下に特製の「スイカソース」を合わせてお出ししています。

口に入れたときの驚きと、この季節にしか味わえない香りを、ご親族の皆様で楽しんでいただければと思います。

連休中のご予約について(お早めのご相談のお願い)

ゴールデンウィークに向けて、少しだけお店からのお知らせです。

ありがたいことに、連休中のお食事のご予約を少しずついただき、お店の個室(お座敷)はすでに埋まり始めているお日にちもございます。また、ご自宅でゆっくりと集まるための仕出し(配達)のお弁当も、続々とご注文をいただいている状況です。

「久しぶりの集まりだから、きちんとした美味しいものを」というご家族の想いに応えられるよう、私たちもさまざまな準備を進めております。

もし連休中のお集まりの日程が決まりましたら、どうぞお早めにお電話でご相談ください。

人数やお好みに合わせて、その日のためのちょうどいい形を一緒に考えさせていただきます。

四月を迎えました。卯月です。

外へ出るとぐっと暖かくなり、阿倍野の街にも桜の季節がやってきました。

この暖かさに合わせるように、安来家ではお花見弁当などの仕出し料理や持ち帰りのご注文をよくいただきます。

本当にありがたい限りです。

厨房から外へ、春の香りを届ける日が多くなってきました。

器の中で広がる、四月の春景色

今月からお出しする、新しい献立です。

まずは先付のほんの一部ですがご紹介いたします。

淡い緑色の「うすい豆のすり流し」です。

その上には、丁寧に叩いた長芋の白、ホワイトアスパラと鮮やかなグリーンアスパラを並べました。

そして、この季節ならではのホタルイカとウニを、その素材の良さをそのままに盛り付けます。

仕上げに桜の葉の塩漬けを添えて、春の香りをパッと立たせました。

器の中に、四月の春の景色を。

丁寧な下処理と、素材を引き出す新しい仕事

春の食材は、三月から続くものも含め、まだまだ苦味やアクの強いものも多くあります(ウドやセリ、若ごぼうなどなど)。

そうした食材には下処理を丁寧に、アクが残らないよう手間をかけます。

ただ、四月に入り、タケノコや初鰹、稚鮎、そしてサヨリやトリガイといった新物の野菜や魚介類も出てきました。

そういった食材に対しては、素材が持つ本当の良さを引き出せるよう、これまでとは少しアプローチを変えて仕事をしています。

アクを抜く丁寧な仕事と、素材を活かす新しい仕事。その両方を重ねながら、日本料理の形を整えます。

お散歩がてら、お店のお座敷へ

ぜひ外へ出てお花見をしながら、お散歩がてらお店の方へ足を運んでいただけると幸いです。

配達のお弁当とはまた違った味わい、出来立ての温度や、お座敷ならではのゆっくりとした時間の流れ、お店でしか感じられない春を味わっていただけると思います。

お店でのお食事も、お家へのお届けも。わからないことやご予算についてのご相談があれば、気軽にお電話でお尋ねください。どんな些細なことでも、ご連絡お待ちしております。

企業や学校での、大切なお客様をお迎えする日。

または、月に一度の重要な役員会議。

そうしたビジネスの場におけるお食事の手配は、幹事さんの肩に重くかかるものです。

「絶対に失敗できない」という緊張感の中で、お料理の質はもちろん、当日のスムーズな段取りが求められます。

阿倍野にある安来家では、そうしたビジネスシーンの緊張感に寄り添い、会議室へ直接、日本料理をお届けしています。

会議室に並ぶ、ふたつの箱

ビジネスの場では、その日のスケジュールや参加者の都合に合わせて、お料理の形を選んでいただけます。

その場でゆっくりと召し上がる重要な会議や接待では、黒塗りの十字仕切りの器に詰めた「松花堂弁当」がよく選ばれます。お店でお出ししている懐石・会席料理と同じように、お造りや季節の炊き合わせなどを美しく整えます。

温かいお吸い物が別で付くのも、おもてなしの席で喜ばれる理由のひとつです。

一方で、「机の上が資料でいっぱいだからコンパクトなものが良い」「会議のあとにそのままお持ち帰りになる方もいる」といった場合は、木の箱に詰めた「折詰弁当」をご用意します。

ふたを開けたときの華やかさはそのままに、食後の片付けも手軽なのが特徴です。

また、「相手の方がお寿司を好まれる」といった事前の情報があれば、上にぎり寿司の配達に変更することもできます。

メニューにないご予算にも応えます

会社での集まりは、あらかじめ「一人あたり〇〇円」と予算が決まっていることがほとんどだと思います。

安来家では、メニューに載っていない価格帯であっても、ご指定のご予算に合わせて食材を調整し、きちんとしたお弁当をお作りします。お肉やお魚のバランスなども、遠慮なくお伝えください。取引先や役員の方々にお出ししても、満足頂けるようにお料理をお作り致します。

幹事さんの負担を減らす、配達と事務手続き

ビジネスの現場では、時間が命かと思います。

だから私たちは、会議の進行やスケジュールの邪魔にならないよう、配達の時間を厳守します。最後の仕上げを終えたお弁当を車に積み、なるべく早めのお時間に会社の玄関先やご指定のフロアへとお持ちします。

領収書や請求書等の各種「事務手続き」もスムーズに行えるよう整えています。

【会社関係のご注文でよくいただくご質問】

Q. お茶のペットボトルは一緒に用意できますか?

• はい、ご用意できます。お弁当の数に合わせてお持ちいたします。

Q. 請求書払いや、領収書の宛名指定はできますか?

• 対応しています。お電話でのご注文時に、ご希望の宛名や支払い方法をお伝えください。経理の方とのやり取りがスムーズに進むよう、きちんと書類を用意します。

Q. 会議が延びるかもしれないので、容器の片付けが気になります。

• 「折詰弁当」でしたら使い捨ての容器ですので、会議が終わったあとにそのまま破棄していただけます。持ち帰り用の袋もご用意できます。器の「松花堂弁当」の場合は、後ほど私たちが回収に伺いますので、廊下などの隅にまとめておいていただければ大丈夫です。

わからないことや、予算についての相談があれば、気軽にお電話でお尋ねください。

お話をお伺いしながら、その日に向けてご準備いたします。

三月も後半になると、少しずつ暖かくなってきました。

この時期は、ご両家の顔合わせや、ご長寿のお祝いなど、大切なお席のご予約をよくいただきます。

ハレの日は、少しの緊張感と、大きな喜びがあるものです。

阿倍野の街に根を下ろす安来家では、そんなかけがえのない一日を、静かにお座敷で過ごせるよう整えています。

ゆっくりと弾む会話に、料理を合わせる

こうしたお祝いの席では、やはりお店にお越しいただき、個室のお座敷でゆっくりとされる方が多いです。

そこで私たちが一番大切にしているのは、その場の空気と空間です。

顔合わせなどは、楽しい会話が弾んで、お食事のペースがゆっくりになることもございます。

そんなときは、お客様のご様子を見ながら、コース料理をお出しするタイミングを少し遅らせます。

熱々のものは熱いうちに、お召し上がりになる瞬間に合わせて。

焦らず、ゆっくりとしたひとときを過ごしてもらいたいと、そう思っています。

歯の悪い方にも、美味しく召し上がっていただくために

お祝いが、ご年配の方が主役の席であれば、お料理の内容にも工夫をいたします。

「柔らかいものを」というご希望があれば、お一人様だけ、お肉を柔らかく炊いたり、小さくカットしたりと内容を変えてお作りします。歯の悪い方でも、無理なく美味しく日本料理を楽しめるように。

ご要望に合わせて、お祝いのお赤飯や、立派な祝い鯛も用意いたします。

ご自宅での仕出し。人気の松花堂弁当

また、無理な外出を避けて、ご自宅でお祝いをされたいという方には、仕出し料理として配達でお持ちします。

その際、器の松花堂弁当の形が一番よく選ばれます。

とくに、豪華な七千円のお弁当が人気です。

お家でも、お店と同じように、華やかなハレの食卓を囲めます。

春の香りを、熱々のかき揚げで

いまお店でお出ししている、揚げ物の一皿です。

海老と、春の食材であるウド(独活)、セリ(芹)を合わせたかき揚げ。

そして、海の香りが広がるあおさの天ぷらを添えました。

サクッとした食感とともに、春特有の心地よい苦味と香りがふわりと立ち上がります。

失敗できない、大切な日。

その準備をお引き受けいたします。お店でのお食事も、お家へのお届けも。

わからないことがあれば、気軽にお電話でご相談ください。

お話をお伺いしながら、良い一日になるようにお力添えできれば幸いです。

四十九日や一周忌、三回忌。

お通夜のような急な集まりとは違い、あらかじめお日にちが決まっていて、ご親族様が集まるご法要があります。

阿倍野の安来家では、そうしたご予定に合わせたお食事の準備も承っています。

その日に向け、一番美味しい状態へ

お日にちが事前に決まっているからこそ、私たちにできることがあります。

皆様がお集まりになるその日に向けて、二日前から仕入れる食材もあります。

それは一番美味しく召し上がっていただける状態へと丁寧に「仕込み」をすることです。

たとえば、お店でお出しする懐石・会席料理の炊合せ。

いまの時期は「桜鯛の道明寺蒸し」をお作りしています。

新じゃが芋とうすい豆を丁寧に裏ごしし、出汁で薄く伸ばして淡い緑色の擦り流しに仕立てます。その上に道明寺で包んだ桜鯛と、桜の花の塩漬けを。手前には、出汁を含ませた新玉ねぎと蕾菜を添えました。

時間をかけて食材と向き合い、手元で整えた日本料理の一皿です。

「お肉を入れたい」「お刺身は抜いて」にお応えします

事前にご相談いただければ、献立の内容をご要望に合わせてお作りできます。

「お肉の料理を入れてほしい」「海老や鶏肉は抜いてほしい」「お刺身はなしで」など、ご親族の好みやアレルギーに合わせて調整いたします。故人のお好きだったものなどがあれば、気軽にお伝えください。

お店での昼懐石と、配達の折詰弁当

お食事の場所や、その日のスケジュールに合わせてお料理の形も選んでいただけます。

お店にご来店いただく場合は、お座敷でゆっくりと「昼懐石」を召し上がる方が多いです。その後の予定が立て込んでいて少しお急ぎの場合などは、一度にお料理が揃う「松花堂弁当」をお店でお召し上がりの方もいらっしゃいます。

お好みに合わせてお選びくださいませ。

また、ご自宅やお寺へ仕出し料理として配達でお持ちする場合は、やはりお持ち帰りにも便利な「折詰弁当」が現在の定番です。こちらもご予算に合わせて、中身をしっかりと整えます。

ご親族が揃って、故人を偲ぶ大切な一日。

その日のためのご準備も大変かと思います。

人数やお料理の形など、わからないことがあればなんでもお電話でご相談頂けますと幸いです。

お通夜やお葬式など、お別れの日は突然やってきます。

悲しみの中で慌ただしく連絡を回り、ふと「親族の食事をどうしようか」と迷うことがあるかもしれません。

急な集まりのときこそ、少しでもご家族の負担を減らせるように。

阿倍野にある安来家では、ご法事の仕出し料理もお届けしています。

前日のご連絡でも、まずはご相談を

ご注文は、通常2日前までにお願いしています。

ただ、ご法事は急に日にちが決まるものです。ですので、前日のご連絡でも対応しています。

もし当日の場合でも、その日の予約状況にはよりますが、できる限りのお手伝いをいたします。

慌ただしい時間帯かとは思いますが、まずは一度、お電話でお尋ねください。

持ち帰れる「折詰弁当」

ご法事の席では、以前は黒塗りの器の「松花堂弁当」が定番でした。

けれど最近は、集まったあとにご自宅へ持ち帰る方もおられるため、そのままお渡しできる「折詰弁当」を選ばれることが多くなっています。とくに、持ち運びに便利な二段の折詰の箱がよく選ばれています。

ご予算に応じて、7,000円や10,000円といった、少し贅沢な食材を盛り込んだお弁当をお作りすることもできます。

お肉やお魚の調整、アレルギーの有無などがありましたら、事前にお伝えください。

ご要望に合わせて、きちんと箱にお詰めいたします

70年続く、仕出しの心得

配達や持ち帰りのお弁当は、なるべく直前に仕上げていますが、どうしてもお召し上がりになる頃には熱が引いています。

ですが、私たちお店として一番大切にしているのは「冷めた状態でも美味しく食べられること」です。

安来家は70年間、この街で仕出しを作り続けてきました。

時代とともに懐石・会席料理の形は少しずつ変わっても、根底にある心得は変わりません。

それは、お客様がふたを開け、口に運ぶその瞬間に、味がぴたりと決まるようにすること。

そのために出汁を引き、丁寧に火を入れます。

時間が経っても美味しい日本料理の形を整えますので、どうぞ安心してお任せいただければと思います。

お料理の準備は私たちがお引き受けいたします。

ご家族の皆様で、ゆっくりとした時間をお過ごしいただければ幸いです。

生後100日のお食い初めや、お宮参り、初節句。

赤ちゃんが生まれると、ご家族やご親族が集まる大切な日がいくつもやってきます。

阿倍野にある安来家でも、そうした節目の日のお食事を用意することがよくあります。

朱色の器に並ぶ、お食い初め膳

お食い初めのお祝いでは、赤ちゃんのための専用の御膳を整えます。

小さな朱色の器には、それぞれ意味を込めた品を並べています。

ふっくらと炊いたお赤飯、出汁を含ませたお野菜の炊き合わせ。そして、季節の八寸、お吸い物、中央には梅干しを添えます。

これらに加えて、お祝いの席に欠かせない、香ばしく焼き上げた尾頭付きの鯛と、丈夫な歯が生えるようにと願う「歯固めの石」も一緒にお出ししています。

初めてのお子様の場合、「どんな順番で食べさせる真似をすればいいのだろう」と迷うかもしれません。

だから、お食事と一緒に「儀式手順」を書いた紙をお渡ししています。

その手順を見ながら、ご家族で順番にお箸を運び、和やかな時間を過ごしてもらえたらと思います。

お店のお座敷と、ご自宅への配達

お食い初めのお祝いは、お店にご来店いただき、個室のお座敷でゆっくりと懐石・会席料理を召し上がる方が多いです。

ただ、まだ小さな赤ちゃんを連れての外出は、少しの荷造りや移動だけでも大変なものです。

だから、無理をせずご自宅で過ごしたいという方には、仕出し料理として配達でお届けしています。

大人の皆様には、お店と同じ味を仕切りのある器に詰めた「松花堂弁当」を用意します。

どちらでもお好きな方をお選びいただけます。お家ではもちろん、ご来店でのお座敷も個室ですので、赤ちゃんが泣いてしまったりお昼寝をしたりしても、周りを気にせずにお食事ができます。

ご自宅のお鍋で、ふわりと立つ湯気

仕出しの配達の際、ひとつの工夫があります。

松花堂弁当にはお吸い物が付きますが、お出汁は最初からお椀に入れず、別の容器に分けてお渡ししています。

お食事の直前に、ご家庭のお鍋でそのお出汁だけをサッと温めてください。

そして、具材の入ったお椀に熱々のお出汁を張ってもらいます。ふたを開けると、ふわりと良い香りの湯気が立ち上ります。

ご自宅でも、日本料理の温かいものは温かいうちに、美味しくお召し上がりいただけます。

赤ちゃんを囲む日が、ご家族にとって心地よい思い出になるようお手伝いをします。

お店でのお食事も、お家へのお届けも。ご都合に合わせて、気軽にお電話でご相談ください。

三月も半ばを過ぎました。

お彼岸を迎え、お寺での法要のあとに皆様で食事をされる機会が増える時期です。

また、卒業式や入学式など、ご家族の節目も重なります。

ご自宅やお寺の控え室で、ゆっくりと食事を楽しみたい。

そんなお声をいただき、最近は仕出し料理の配達で阿倍野の街を車で走る日が多くなってきました。

ふたを開けて、春の景色を見る

いま安来家でお作りしているのは、桃の節句や春の訪れをテーマにした弥生の献立です。

お店でお出ししている懐石・会席料理の品々を、仕出しの器や折箱にも丁寧に盛り込んでいます。

たとえば、先付。蛤の殻を器に見立てて、赤貝とわけぎの酢味噌和えを盛りました。

その上には、梅の形に抜いた人参と、うぐいすをかたどった長芋を添えています。

隣の小さなぼんぼりの器には、土佐酢で和えた白魚を。

ふたを開けた瞬間、春の景色がパッと目の前に広がるように整えます。

八寸には、さよりの小袖寿司を入れました。

シャリには細かく刻んだ梅を混ぜ込み、仕上げに軽くレモンを絞っています。

ほんのりとした酸味が、春の気候に心地よく馴染みます。

手間をかけて、春の苦味を美味しく

春の食材は、ウドやセリ、若ごぼうなど、特有の苦味やアクを持つ野菜がたくさんあります。

ただ、そのままでは少し食べにくいものです。

なので、厨房での下処理にいつも以上に手間と時間をかけます。

丁寧にアクを抜き、じっくりと出汁を含ませる。

そうすることでえぐみが消え、春の野菜が持つ本当の美味しさと香りを味わうことができます。

新じゃが芋とうすい豆は裏ごしして、なめらかな擦り流しに。

桜鯛は道明寺蒸しにして、出汁で炊いた新玉葱と、香ばしく焼き色をつけたつぼみ菜を合わせました。

どれも、ひと手間を惜しまずに仕上げた日本料理です。

ご指定の場所へ、そのままの味を

お寺でのご法事の席や、ご自宅でのご卒業・ご入学のお祝い。

周りを気にせず、身内だけで静かに時間を過ごせるのが、仕出し料理の良さだと思います。

ご指定のお寺やご自宅まで、盛り付けが崩れないよう慎重にお届けします。

お料理の内容は、今回ご紹介した献立を中心に、ご予算に合わせてご用意します。

お弁当の形やお届けの時間など、わからないことがあれば気軽にお電話でお尋ねください。

少しずつ暖かくなる気候とともに。皆様の春の集まりに、お料理で華を添えられたらと思います。

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