阿倍野で味わう日本料理の秋:伊勢海老と鱧を楽しむ懐石先付
秋の深まりとともに、日本料理の世界では季節の移ろいを感じられる素晴らしい旬の味覚が楽しめるようになります。
阿倍野にある会席・懐石料理の「安来家」では、11月の先付として、
秋から冬への変化を感じさせるな一品をご提供いたします。
厳選された食材を使用し、細やかな技で表現された先付は、
お客様の五感を通じて季節の美しさを味わっていただけるよう工夫しております。
今年は例年にないほどの季節外れの暑さが続き、野菜や魚も例年と異なる収穫状況となり、価格が高騰するなど、多くの課題が生じています。そんな状況でも、日本料理の伝統を大切に、阿倍野の地でお客様に秋本番の味わいを感じていただければと思います。
11月の先付は、冬の気配をわずかに含む秋のお料理として、次の二品をご用意しました。
まず、上の器には、伊勢海老、蛇腹胡瓜、そしてもって菊を土佐酢ジュレで和えた一品です。伊勢海老は旬を迎えるこの時期、ぷりぷりとした食感を大切にソテーして調理。蛇腹胡瓜は、適度な歯ごたえを残し、伊勢海老と絶妙な組み合わせとなります。もって菊は、皇室の御紋である菊の花を食べるなんて「もってのほか」と言われたことから由来する紫色の食用菊で、華やかさとともに上品な風味を添えます。
これらの食材を土佐酢ジュレでさっぱりと仕上げ、秋の風情を感じていただけるように工夫しました。
下の器には、焼き茄子と名残りの鱧の酢味噌掛けをご用意しております。
茄子は秋の終わりまで美味しくいただける食材として、出汁をしっかりと染み込ませて炊き上げました。
隣には、脂ののったこの時期の鱧を焼き霜にしたものを添えております。
夏の食材として知られる鱧ですが、実は秋が深まるにつれて脂が乗り、旨味が増すため、
秋にこそ味わっていただきたい逸品です。
酢味噌で全体をまとめ、花穂紫蘇をあしらうことで美しい彩りと香りを加えています。
盛り付けは、松葉の上に置かれた松ぼっくりや紅葉を配して、視覚からも秋の風情を存分に感じていただけるようにしています。日本料理の真髄ともいえるものであり、阿倍野にお越しいただく皆さまに四季の移ろいを味わっていただけるよう心を込めています。
また、年末に向けてのお知らせです。
毎年ご好評をいただいている「安来家」のおせち料理のご予約を承っております。
締め切りは12月20日までですが、お電話やご来店の際にはお早めにご予約いただけますと幸いです。
配達料は無料で承っており、ご来店いただいたお客様には特製のちりめん山椒をプレゼントしております。
秋から冬への移り変わりを、阿倍野で楽しむ日本料理の数々でご堪能ください。
本年も「安来家」のおせち料理とともに新年をお迎えいただけるよう、心よりお待ちしております。