阿倍野・安来家が届ける日本料理 ― 秋を彩る懐石、季節を捉える八寸
10月に入り、朝晩の涼しさや秋風の心地よさがぐっと際立ち、季節が大きく移ろったことを実感できるようになりました。
日本料理にとって秋はとりわけ大切な季節。
8月から9月へ、そして10月へと移り変わる中で、御料理の表情も夏の軽やかさから、
実りの秋ならではの深みや香りへと変化していきます。
阿倍野の安来家でも、旬の食材を大切に、懐石や会席の一品ひと品に秋の景色を映し込んでおります。
今回ご紹介するのは、9月にお出ししていた懐石料理の八寸です。

左上には半熟卵を添えました。まん丸な形がまるで満月のように見え、本年の十五夜(10月6日)を思わせます。
お月見をテーマにした献立は、10月の会席・懐石料理に登場いたします。
中央上は、小芋をじっくり炊いてから揚げ、出汁餡をかけた「小芋の揚げ出汁」。
右上は、鱧の子を卵寄せにした一品と、秋の七草・萩の花を模した「萩真丈」。
左下には香ばしく焼き上げた「かますの柚庵焼き」。
中央の寿司は、秋刀魚を昆布締めにして炙り、小袖寿司に仕立てました。
その手前に並ぶのは「いちじくの生ハム巻き」。
右横には、さつまいもきんとんを栗に見立て、そうめんを衣にして揚げた「毬栗揚げ」。
仕上げに松葉に刺した銀杏を添え、秋らしさを。
器には朴葉を使用。緑から色づき始めた葉は、秋ならではの趣を表現するために欠かせないもの。
八寸全体を秋色に染め上げています。
このように9月から徐々に秋の香りをまとい始め、10月には一気に秋景色へと移ろっていく
――そんな季節の流れを八寸の中に込めております。
阿倍野・安来家では、店内での会席・懐石料理はもちろん、仕出しとしての配達も承っております。
ご家庭で気軽にお楽しみいただける折詰弁当や松花堂弁当から、
特別な日を彩る本格懐石まで、多彩にご用意しておりますので、ご来店だけでなく仕出し料理もぜひご利用ください。
また、毎年ご好評いただいている「おせち料理」のご予約も開始いたしました。
まだ余裕はございますが、年末が近づくにつれ混み合いますので、どうぞお早めにご予約ください。
おせちはご来店でのお渡しに加え、配達も承っております。
大阪市内から堺方面まで幅広く対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
阿倍野で受け継がれてきた日本料理の技と心を込めた仕出し・懐石料理。
秋の訪れと共に、皆さまに旬の味わいをお届けできることを心より楽しみにしております。