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4月になり、桜も満開、もう散り始めている頃でございますが、

今月も装い新たに、新献立の御料理をお作りさせて頂いております。

4月の椀物は、この時期の王道、うすい豆のすり流し。

古くから日本料理で受け継がれている調理で、

ボイルしたうすい豆を一粒ずつ薄皮を剥いていき

その後丁寧に裏漉ししていきます。

時間と手間のかかる仕事ですが、ひとつひとつを大切にすることによって

お客様の前に出たときに、その素材がもつ素晴らしさが輝くと考えています。

合わせるのは下から、春の桜を感じさせる道明寺粉

その上に、鱗を付けたままカリカリに揚げた甘鯛松笠揚げ

春の山菜のこごみと桜の花を塩漬けにしたものになります。

薄く葛を溶いて仕立てております。

阿倍野安来家のテーマでもある「伝統と革新」

その伝統の部分を存分に味わって頂けるお椀になるかと思います。

古きを大切にしつつ、しかしながら変化することも恐れず、

何を守り何を創造していくかを、しっかりと見極めながら

精進していきたいと思っております。

3月になりますと、一気に景色も御料理も春めいてきます。

そんななかでも、日々少しずつ春に向かっていくような

そんな小さな変化を繊細にお伝えできる会席料理をご提供できるようにと考えております。

安来家では、基本的に前菜という始まり方はせず、

先付から椀物、お造りが出て八寸、といった少しずつお酒と共に進んでいく献立となっておりますが、

お昼限定の昼鮨会席では、こちらの前菜から始まります。

安来家でいうところの、先付と八寸が合体した、華やかな盛り付けとなっております。

食材も春めいてきまして、

左上から若牛蒡の炒め煮、3月はひな祭りもありますのでちらし寿司、

菜の花のからし和えに分葱と赤貝のヌタ。

真ん中の菱形の器は、かぶらのみぞれ和えで

中には煮穴子と焼きそら豆、そして春の七草のセリを和えて。

春は苦味やアクの強い食材が多いので、手間暇もいつも以上にかかるやっかいものばかりですが

さまざまな調理法で美味しくお召し上がり頂けるよう日々追求しておりますので

目で見て、香りも楽しみながらお召し上がり頂けますと幸いです。

安来家では個室のお座敷が二部屋ございますが、

3月は雛人形をお飾りしていますので、今月のみ一部屋となっております。

土日祝日はご予約が取りにくくなっておりますので、

4月以降もお早めにご予約をお取り頂けますようお願い致します。

春の安来家の日本料理もぜひお楽しみ下さいませ。

2月は節分、そしてバレンタインデーと

2つの大きなテーマがあります。

その中でもわかりやすく会席料理のデザートで表現できるのが

バレンタインデーからのインスピレーションを受けたスイーツです。

上はチョコレートを使用し、バレンタインデーの華やかさを表現したチョコ細工。

中のメインは酒粕のアイスとなっております。

酒粕を練り込んだアイスで、少しアルコールも感じる大人の味ですが、

これがチョコレートとの相性が非常に良いのです。

酒粕からでるアイスの深い味わいが、チョコレートのコクととてもマッチして

相乗効果を得られているととても感じました。

ある程度、想像し予測して作っていきますが、

そんなイメージを超える感覚・味になると非常に嬉しいものです。

酒粕の日本酒という和の要素も存分にに味わって頂きたいと思います。

安来家では、テイクアウトや仕出し・配達も行っております。

懐石料理でお作りするデザートは、溶けたり崩れたりの関係もあり、

配達では付けることができません。

ですので、ぜひお店にお越しになれた際は、デザートの最後の最後まで

感じて味わっていただきたいと考えております。

先付からデザートまでをひとつの物語として捉え、

日本料理のコースとしてお作りするのが安来家の会席料理です。

御料理から何か感じとっていただけたら幸いです。

2月は、1年の中でも最も寒いとされている時期です。

そんな冬本番にご来店いただくお客様へのおもてなしを考えたときに、

まずいちばん最初にお出しする御料理は、芯から温まる御料理が良いのではないか、

そのように考え、本年の如月の先付に「甘鯛の蕪蒸し」をお出ししています。

「蕪蒸し」はかぶらの白さを雪に見立てた冬の定番の御料理です。

京都の聖護院かぶらを使用し、白に包まれた中には甘鯛を酒蒸しにして入れております。

この甘鯛も高級魚ですが、さらに市場にあればもうひとつ上のランクとされる「白甘鯛」を。

今のところ、安定して仕入れ出来ているので「白甘鯛」でお作りお出ししております。

手前には炊いた車海老を飾り、上から熱々の餡を掛けます。

お好みでわさびをつけてお召し上がり頂くと、

始まりから芯から温まる冬の本番ならではの季節を味わって頂けます。

昔から受け継がれる日本料理を、少しずつ時代の流れを汲み取りアレンジしていくことで

日本人で良かったと、そう思える瞬間があっても良いものですね。

日本料理安来家では、配達、お持ち帰りのお弁当から

お座敷、個室での懐石料理のご提供までさせて頂いております。

土日祝日は、混み合うこともございまして、

ご希望時間通りにいかなく、時間調整していただくこともでてきております。

ご予約頂いた順に配達時間、ご来店時間等調整させて頂いておりますので、

お早めにお電話にてご予約頂戴できますと幸いです。

ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

新年の献立でご提供させて頂いている1月ですが、

椀物は『ブリ大根 白味噌仕立て』となっております。

1月の捉え方として、まず新年、そして正月という大きなテーマがあります。

正月に雑煮をいただくというのは広く知られた日本の文化であり、

関西では白味噌仕立てが主流となっています。

白味噌は、古くは大豆がとれず米が多くできる関西にぴったりの素材でした。

それが京都から流れてきた白味噌仕立ての文化に、右へ倣えとしてきたようです。

日本料理には、古くからある歴史的事情が数多く存在しますね。

そういった伝統も大切にしながら、受け継ぎ、そして新しいものを吹き込んでいく。

それが我々現代の和食に携わる人間の役目だと考えています。

意味のあるものを、その意味を大切にし、ご提供させていただく。

阿倍野で続く安来家が大切にしているものでございます。

甘みの深い大根と、とろける食感のブリ

どちらも今が旬の食材と、意味を持たせた白味噌との相性を

ぜひ味わって頂けたらと思います。                                                                                                                                        

安来家では2月3日節分の恵方巻きのご予約を受付ております。

上巻寿司、巻寿司、いなり、助六寿司、いわし(2匹入)その他細巻き各種

初代は寿司・仕出しの店として始まった安来家の恵方巻きを

どうぞよろしくお願い致します。

ご不明な点等、お問い合わせはお気軽にお電話くださいませ。

新年を迎え、最初に行うお茶会。

茶道をする人にとっては一年のスタートとなる大切な日です。

そんな特別な日を少しでも彩ることが出来ればと懐石料理をお作りしています。

普段の松花堂弁当とは内容が少し違います。

もちろん具体的な御料理の内容は、季節の1月の御献立となりますが、

赤飯が入ったり、

お造りのところも、向付として天然鯛からすみ粉掛けで

加減酢でお召し上がり頂きます。

これに季節のお吸い物が付くかたちとなっております。

そしてこちらは、近年のコロナ禍で大人数の長時間のお集まりが難しいということで、

お持ち帰り頂ける折詰弁当でのご用意もさせていただいております。

持ち帰りということで、向付などの生の食材は抜きにしたり等、

多種多様にご対応させていただきます。

初釜でのお集まりは数十名から百名近いお集まりもあるかと思いますが、

安来家では1000食までの御料理はご対応可能となっておりますので、

どうぞお気軽にお尋ね下さいませ。

近年は、大阪でも仕出し料理のお店もかなり数が減ってきており、

阿倍野では数少ない宅配・配達可能な日本料理のお店ですので

ぜひともご利用頂ければと思います。

                                                                                            2/3は節分で恵方巻きの販売を今年も行います。

当日注文は例年かなり混雑いたしますので、

ぜひご予約のうえ当日ご来店頂ければ幸いです。

安来家では、おせち料理の配達も行っております。

正式にどこの場所まで配達可能といったことは決めておらず、

なるべく多くの方々へ、出来る範囲の場所へお届けしたいと考えておりますので

阿倍野、大阪市内はもちろん、堺市や北大阪の方へも毎年配達を行っていますので

ご予約のお電話の際、ご相談頂ければと思います。

※写真は三段重になります。

おせち料理は12月31日の14時〜順次配達でございます。

ご来店で取りに来て頂ける方も、14時以降でお願いしております。

夜は20時頃まで営業しています。

ご来店の方には、ご足労をお掛けいたしますので、

安来家のちりめん山椒のプレゼントも行っています。

お近くの方は、是非ともご来店くださいませ。

配達は安来家のスタッフが車数台で順次配達いたしますが、

各方面へかなりの数の配達となりますので

例年14時〜20時頃までの配達で、時間指定だけできないということだけ

ご不便をおかけしますが、ご理解頂けますと幸いです。

早い目、遅い目等のざっくりした時間でしたら、

なるべくご要望にお応えしたいと思っておりますので

その旨もお気軽にお伝えくださいませ。

ご予約は12月20日までとなっておりますので、

まだまだご予約受付中ですので、ぜひともお早めに、

安来家のおせち料理をどうぞよろしくお願いいたします。

日本料理ならではの細やかな季節を味わえる一品。

デザートまでもひとつの物語ということで、

今月の会席料理のデザートは安納芋とほうじ茶、そしてりんご

全て今がいちばん旬のおいしい食材を使った一皿。

左上から、安納芋のスイートポテト。

種子島で栽培される安納芋は、他のサツマイモと比べても非常に糖度が高く、

ねっとりとクリーミーな食感が特徴です。

そんな安納芋を加熱しさらに甘みを引き出し、

裏漉ししてスイートポテトにすることで、

ふんわり、だけどねっとりの安納芋ならではのスイートポテトとなっております。

そして右が、ほうじ茶のアイス。

ほうじ茶は煮出したお茶も入れますが、

茶葉を細かくすりつぶして、まるごとアイスに練り込んでいます。

そうすることで、ほうじ茶の風味が口全体に広がり、

風味豊かでなおかつさっぱりといただけます。

そして下が、いちじくと、りんごのコンポート。

こちらも甘さが自慢のシナノスイートを使って、コンポートにすることで

ほどよい食感と濃厚な甘みが引き立ちます。

御料理の最後を締めくくるデザートで、

特に季節を感じ、コース全てを振り返って「あぁ良かった」と

そう感じてもらえるような献立作りを心がけております。

                                               

おせち料理もご予約受付しております。お気軽にお電話くださいませ。

大阪市内全域、阿倍野はもちろん、その他各方面への配達・宅配も行っております。

配達ですと14時〜20時の時間指定はできない形となっております。

ご来店ですと14時〜20時いつでもお好きなご都合の良い時間をお選び頂けますので

お近くの方はご来店頂けますと幸いです。

日本料理店、安来家のおせちの御料理でぜひ新年をお迎えください。

安来家では、創業より阿倍野の仕出し料理のお店として受け継がれてきました。

いろいろとメニューやお店のかたちは変化し続けていますが、

仕出し、宅配の御料理をお作りしお届けするということは

時代が変わっても続いています。

現在、安来家ではご予算に合わせて、多種多様にご対応致しております。

こちらのHPの仕出し・お弁当のページに載っているものは

基本的なメニューですが、それ以外にもございますので少しご紹介を。

                                               

こちらは、お造りを抜きにして2段弁当で

お作りしてほしいとのことでご用意したお弁当になります。

内容はもちろん季節により異なりますが、

基本的な八寸の内容から、炊き合わせ等の蒸物、焼き物、酢の物、揚げ物

かなりボリュームのある内容となっております。

下段がごはんとお寿司になっておりまして、

こちらも生のお魚は抜きということで、箱寿司やちらし寿司、細巻きを合わせまして、

白いごはんのところはお祝いでということで赤飯でございます。

そういったところまできめ細やかに対応させて頂きますので、

事前にどんなささいなことでもご相談いただければ幸いです。

初めてご注文を頂く方などは、とくにどういったものかどういうシステムか

よくわからないということもあると思いますので、

お気軽にお問い合わせ下さいませ。

                                               

おせち料理のご予約も、受付しております。

安来家では鮮度を保つため、そして最高の状態でお召し上がり頂くため、

おせち料理は12月31日の深夜早朝から盛り付けを始め、

お昼頃まで盛り付け等しておりますので、

そのため配達、ご来店ともに14時以降のお渡しとなっております。

最終は20時頃までとなっておりますので、

配達の順番で遅い時間になる方もいらっしゃるかと思いますが、

何卒ご了承頂けると幸いです。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

秋本番、季節を感じる会席料理の中身をまた少しご紹介。

まずは椀物。

下から粟を練り込んだ生麩を、油で揚げて味をつけた粟麩。

その上にカニを薄い大根で巻いたカニの奉書巻。

紅葉に見立てた人参に、折れ松葉柚子。

手前に大黒本占地。

この大黒本占地は、「香り松茸、味しめじ」とよく言われます、あのしめじです。

松茸ほどの香りはないものの、味では松茸を超えるとも言われる大黒本占地。

しっかりと出汁を染み込ませ、お椀に添えます。

紅葉も各地でピークを迎え、落ち葉へと変わっていきます。

そんな落ち葉で隠した八寸。

細やかな季節の移ろい、日本独自の文化を表現出来るのも、日本料理の面白さだと感じています。

左から、手毬で蓋をした器が、ほうれん草とささみの胡麻和え。

カマスの小袖寿司。カマスも今の時期はすごく脂が乗っていますので、

昆布で締めて炙ると非常に旨味が引き立ちます。

手前がクリームチーズと長芋の東寺巻、明太子ソースをかけています。

イガ栗の下に、鱈の子の大根巻き、その手前に車海老芝煮。

出汁巻き卵、手前が今月は鰤の照り焼き。隙間に銀杏とむかご。

むかごは皮を剥いて、乾燥した餅を砕いたかけらを付けて油で揚げています。

むかごはなかなか普段口にしないかと思いますが、おやつ感覚で美味しく召し上がれます。

最後に右端が三元豚の冷しゃぶの生春巻きです。

アクセントに少しピリ辛のソースをお付けしています。

なるべくその日のその季節の一番良いものをご提供出来るように

日々取り組んでいきたいと励んでおります。

カウンター席、テーブル席、お座敷とシュチュエーションに合わせて

ご家族でのご利用から、お祝い・ご法事・接待まで幅広くご利用下さい。

おせち料理もご予約受付しております。お気軽にお電話くださいませ。

大阪市内全域、阿倍野はもちろん、その他各方面への配達・宅配も行っておりますので、

日本料理店、安来家の御料理でぜひ新年をお迎えください。

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